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【一条工務店】間取り(CAD)図面の見方を施工例も合わせて徹底解説!記号・英数字の意味を理解して理想の間取りを作成しよう!

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間取り(CAD)図面を理解しよう
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間取り(CAD)図面記号は具体的にどのような意味なのか知りたい。」
「打ち合わせが進むにつれて、図面が複雑になり、きたわからないことが増えてきた。」
図面実際に施工された場所を照らし合わせてみてみたい。」

こんな悩みはありませんか?

一条工務店での間取り打ち合わせ、お疲れさまです!
もしくは、一条工務店で注文住宅を検討中の方、はじめまして!

本記事では、あなたの図面に関する悩みの解決策とさらなるヒントをお伝えできるよう、一条工務店で注文住宅(i-SmartII)を建築した私自身の失敗や成功の経験をふんだんに盛り込んでいます。

現在、一条工務店で図面打ち合わせ中の方はもちろん、そうでない方も一条工務店ではどのような図面を扱っているのかご紹介していますので、ぜひご覧ください。

目次

はじめに:本記事で知れること

さてさて、間取り(CAD)図面はさまざまな記号や英数字が盛り沢山ですよね。

図面上の英数字を見ても実際にどのようなものが示されているのか、ぱっと見ではわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ですが、間取りをじっくり吟味するためにはこれら記号や英数字の理解が必要不可欠になってきます。

この記事では、一条工務店の営業や設計さんからどうしてそんなに図面のことがわかるの?」と驚かれた私が、「間取り図面内の表記」について、実際の例と注意点などを解説しています。

また、私自身が打ち合わせ中に知ることができた一条工務店側の理由で実施される図面上の制約、いわゆる「一条ルール」についても解説います。ルールを知ることであなたが求める理想の間取りを作りやすくなるのではないでしょうか。

  • 間取り(CAD)図面に記されている記号の意味がわかりにくい。
  • 図面から実際にどんな設備がつくのかを知りたい。
  • どんなことに注意をして図面を見ればいいのかわからない。
  • 間取りに制約かかるの一条ルールってどんなルールなの?

こんな悩みは本記事で解決してくださいね!

本記事と、ご自身の間取りとを照らし合わせながらご覧いただければと思います。

さらに難解な電気図面に関してもブログ記事を執筆予定ですのでお待ちください!記事ができ次第紹介しますね。

知らなきゃ損?図面データをPCで閲覧する方法

図面の話題に入る前に、おすすめな図面閲覧に関する方法を紹介いたします!

一条工務店の設計段階にある方限定なのですが、スマホアプリに配信されてくる図面データはパソコンで見ることができます

その方法は下記の記事に纏めましたので、ぜひ合わせてお読みください。大画面での情報確認は図面を俯瞰する上でもとても便利ですよ!

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2024年現在では、タブレットを自宅テレビなどの大画面に接続して打ち合わせが行われているようですね。

テレビの大きさには負けますが、パソコンで図面が閲覧できることは非常に便利です。
(私が設計していた2021年はタブレットとiPhoneと紙で打ち合わせしていました。)

それではCAD図面について、解説していきます!

図面の種類について:打ち合わせで決める必要がある主な図面は2種類!

一条工務店での打ち合わせには、大きく分けて2つの図面が出てきます。

  • CAD図面 (本記事に登場する図面)
  • 電気図面

の2つです。

その他の配置図や仕様書などはこれら2つの図面を元に作成されます。

CAD図面に関しては、担当の設計士さんが間取り図面とも言っていたので、本記事内では間取り(CAD)図面としています。

間取り(CAD)図面とは?

間取り(CAD)図面とは、これから家を作るに当たり、一番重要な図面です。

部屋の配置や付随する様々な設備(エアコン、建具(扉)、キッチンの設備、床下点検口、洗面所の位置など)を決める重要なものです。

初回の打ち合わせから始まり、注文住宅では数回の打ち合わせとたっぷりの時間をかけて間取りを決めることが必要です。

なお、電気図面上下水道の図面(直接打ち合わせはありませんが)もこの間取り図面が決定されてからの話になります。

間取り図面の決定は、最大の労力がかかります。そして、家造りの上で最重要事項となってきますので、しっかりと吟味し、考え、話し合ってくださいね。

電気図面とはな?

電気図面とは、間取り(CAD)図面が決定した後、その図面をもとに作成される図面の一つです。

照明計画やコンセントの位置などが示されている図面であり、実際の生活の様子をより意識して計画を立てる必要があります。

他の特徴として、電気図面は、間取り(CAD)図面よりもリアルな壁の厚みが表現されています。

電気図面の見方に関しては、別記事に執筆予定ですのでしばらくお待ちください。

間取り(CAD)図面の基本的な見かたを解説

記号や英数字の説明に行く前に、基本的な図面の見かたを説明します。

見方を知らないと、どの大きさで設計されているのかが解りにくいので、さくっと覚えちゃいましょう!

これらの情報は、契約者に貸し出しされているタブレットにも説明がありますので、合わせてご覧になっていただくことでより理解が深まるかと思います。

寸法と広さの見かた(マスについて)

間取り図面(寸法と広さ)

では、基本中の基本として、広さを表す表記からご紹介します。

一条工務店の図面は点線によって組まれた正方形の格子状に区切られています。

この正方形の一辺が91cmを表しています。なお、打ち合わせ時には1マス、2マスなどと表現したりもしました。

上記図面でいうと、灰色の点線が垂直に交差して正方形を作成しているエリアになります。

この正方形が2つ並んだ状態が1帖(畳1枚分)になり、2帖(畳2枚分)が1坪という計算になります。

上記の図面を例に、広さを計算すると、3✕3マスで合計9マス=4.5帖ということになりますね。

と、文章で書いていてもあまりピンとこないかもしれませんね。
実感をわかせるためには今あなたがお住まいのお部屋の大きさを測ってみることをおすすめします!

今のお部屋が何マスなのかを把握することで、間取り(CAD)図面がより体感できるようになってくると思います。

段差

間取り(CAD)図面の中には段差の表現もあります。特にどの家にも当てはまるのが玄関の土間部分です。

玄関の床は居住空間の床よりも標準で18cm下に作られています。

図面の中では「-180」と表現されており、図面内での単位はミリメートル(mm)です。

壁の厚みと実際の寸法

黒い部分が壁 点線がマス

1マス91センチといっても、外壁や屋内の壁に囲まれている場合、実際には91センチメートルのスペースはありません

壁の厚みの分を考慮する必要がありますね。

予め家具を置きたいスペースがわかっている場所については、営業担当さんに実際の長さを確認しておきましょう。

参考までに我が家のウォークインクローゼットの大きさを聞いた際の回答を示します。

  • 外壁の部屋への出っ張り:8.2cm
  • 内壁の部屋への出っ張り:6cm
  • 腰壁の部屋への出っ張り:5cm

このような感じで答えてくれると思いますのでぜひ質問してみてください。

天井が下がる部分の表記

台所の換気扇や、上の階の排水用のパイプが通るなどで天井が部分的に下がる場合があります。

その範囲と天井の高さが示されています。

1階と2階でトイレの位置が異なったり、水回りが異なっている際に、パイプを1回の水回りに下げてくる必要が出てきます。そこで天井が下がってしまう場合があるようです。

どうしても天井を下げたくない場合には、2階の間取りを練り直してもいいかもしれませんね。

図面番号

図面番号は図面の管理番号のことです。図面へ変更を加えるたびに増えていきます。

我が家は図面番号が「1-13」になるまで打ち合わせを行いました。営業さんによるとこの回数は平均的とのことでした。

中には4-7などの図面番号になっている方もいらっしゃるようです。4回プランを作り直し、7回目の図面、という漢字なのでしょうか。すごい数の打ち合わせになっていそうですね。

間取り(CAD)図面の記号や英数字意味

外や外壁に設置されているもの

窓とハニカムシェード

手動のハニカムシェード
電動のハニカムシェード

窓の大きさや開き方が示されています。また、ハニカムシェードの種類や、手動、電動などが載っています。

Mは手動(マニュアル)Eは自動(エレクトリック)を示しており、

断は断熱タイプのハニカムシェードを示しています。

Rは窓の室内側、向かって右側にハニカムシェードを昇降させる紐がついているということで、

D1はリモコンのDグループ、1番目に設定されているハニカムシェードを示しています。

透明なのか、かすみガラスなのかなど、一文字あるかないかで大きく変わってきますので、窓まわりはしっかりと確認していくようにしてください。

なお、窓とハニカムシェードに関しても別記事で詳しく解説していきますので出来上がり次第リンクを貼ろうと思います。

バルコニー

バルコニー

バルコニーは2階以上に付く屋根のない空間です。

床材としてタイル、プラスチック製のものがありますが、耐久性を考えるとタイルがメンテナンスフリーでおすすめです。

バルコニーにせずとも屋根にすることも出来ますが、屋根材の塗り直しなどで費用が発生する場合がありますので注意してください。その際のコスト予想に関しては、担当営業さんに聞けば教えてくれると思います。

我が家では、バルコニーをガルバニウム屋根にした場合、15年程度で塗装が必要で、必要な料金は10万円程度と説明を受けた記憶があります。

屋根(電力革命:オリジナル太陽光パネル搭載の場合)

我が家は一条工務店のオリジナル太陽光パネルを設置しています。太陽光パネルがどのくらいの容量なのかを確認するためには、間取り図面の最終ページに有る、立面図を見てください。おそらく中央に〇〇kW搭載といった情報が記載されます。

また、外壁から出る屋根の部分、すなわち軒(のき)の長さもこの図面に記載されています。

北海道仕様では軒の長さはあまり伸ばせないらしいです。

雨樋(あまどい)

画像の○が雨樋の部分です
雨樋の外観です。(グレーの筒)

バルコニーなど、屋根と異なり直接排水できない部分に設置されます。

北海道は地面に接続することなく、基礎くらいの高さで「エルボ返し」になるとのことでした。

エルボ返しとは、雨樋の末端にL字の管を外側に向けたような感じになるようです。(建物完成時に写真を載せますね。)

なお、北海道では雨樋の凍結を防ぐためのヒーターが設置され、その電源として屋外コンセントも設置されます。このヒーターを使うと意外と電気代がかかるようです。

室外機

室外機は外壁に設置されているように見えますが、基礎に接続され設置されています。

従来は外壁に接続されており、振動や音が屋内に入ってきたようですが、基礎へ接続することで改善されたようです。

北海道仕様では、床暖房用、エコキュート用、エアコン用の全てに雪害防止のためのカバーが標準でついてきます。

なお、エアコンとエコキュートには室内機との距離が規定されています。

  • エアコンは室外機から10マス以内に設置が必要(これ以上だと冷房効率が落ちる可能性)
  • エコキュート室内タンクとは5マス以内(これ以上だと配管オプション発生)

これらの距離規定は設計士さんがしっかりと考えてくれて解決できました。

オリジナル蓄電池とパワーコンディショナー

オリジナル蓄電池(左)とパワーコンディショナ(右)
オリジナル蓄電池(手前)とパワーコンディショナ(奥)

屋根に太陽光パネルを選択すると、パワーコンディショナーが設置されます。

また、電力革命(2020年12月契約)のオプションがあるため、オリジナル蓄電池も設置しています。

これらは外壁のうち、水下のエリア以外はどこに設置してもよいのですが、パワーコンディショナーの隣1マス部分にオリジナル蓄電池を設置する必要があります。

また、これらの周辺には太陽光パネルからの電力線などが密集しており、上部などに採光用の窓を付けようとしましたが設置は出来ませんでした。

屋内に設置されているもの

タレ壁

『Sタレ壁』は構造上必要な壁
展示場のタレ壁

2×4、2×6工法などでは、部屋を大きな一つの箱として設計しています。その箱の骨組みが通しても壁で隠れない場合があり、天井よりも低い場所を通ることから、天井が一部『垂れて』きます。

それが垂れ壁と言われるもので、一条工務店の図面内では「タレ壁」と表記されます。

その中で構造上必要で回避できない壁が「Sタレ壁」です。繰り返しになりますが、Sタレ壁は構造上その間取りでは外すことが不可能なタレ壁なので、なくすことはできません。

設計士さんに「Sタレ壁」の「S」はなんの略か質問してみたところ、おそらくは「構造」を意味するストラクチャーのSではないかということでした。豆知識ですね(笑)

ちなみに、Sタレ壁は必須の垂れ壁で取り外すことはできません。ただ、空間の区切りがほしい、という理由で追加で垂れ壁を設置することは可能です。

特に、部屋の半分にSタレ壁が発生してしまった場合、デザインバランスを取るために反対側に垂れ壁を追加する、などもできます。

通路にはアーチ型の垂れ壁装飾や三角形の垂れ壁装飾も可能ですので、垂れ壁攻略のためにもそちらも検討してみてくださいね。

Sタレ壁の場所を変える方法

なお、Sタレ壁の場所を変える方法は、構造を変える、です。とくに2階の間取り変更を検討してみてください。また別の箇所にSタレ壁が発生するかもしれませんが、どうしても許容できないSタレ壁がある場合に有効です。

扉(建具)

扉などの建具にも詳細な指示が登場します。

スリットスライダー
スリットスライダー
スリットスライダーの実物

アイスマートの代表的な建具の一つに、アウトセット引き戸のスリットスライダーがあります。ガラスを透明もしくは霞(かすみ)を選択することができ、かすみの場合に「(か)」という記号が付きます。

表示錠

トイレや脱衣室には標準でついてくる鍵のうち、表示錠を示しています。扉に鍵をかけられる方向も示されています。
「表」と書かれている側から、矢印の方向に向かって鍵の取っ手が設置されます。

小窓

扉の上部に扉の先の照明が点灯しているかどうかがわかる小さな窓のことです。トイレの扉には標準で施工されていますが、他の扉に施工する場合には有料オプションとなります。

パイプスペース

2階以上の場所からの排水や、床暖房の配管などが通るスペースが必要になります。それが1階の「P.S.」パイプスペースと呼ばれる場所です。

我が家では押入れの奥に設置されていますが、もっと平らに洗面台の裏やトイレの壁などに設置される場合もあります。

基本的にパイプスペース自由に動かせますが、2階の下水などは1階の上部に配置するようにしたほうが壁内のパイプ延長も不要ですので、良いと思います。

台所

キッチン
キッチンの図面表示
出典:一条工務店公式ページ

キッチンの種類や広さが表示されています。標準でキッチンとカップボードの距離を広くする選択も出来ますが、その分ダイニングやリビングの面積を減らす必要が出てきます。

また、ワイドキッチンの場合、収納の有無も図面から判別することが出来ます。

カップボード
カップボード

アイスマートのグランドカップボードやグレイスカップボードは、天板の奥行きが45cmと65cmの2種類から選択できます。

また、上の棚(吊戸棚)と天井の間には30cm程度の隙間が空いていますが、あえて隙間を開けない限りは塞がる施工になります。図面上に何も書いていない場合はカップボードの上は天井までふさがります。

図面上では上部を開ける場合にのみ、指示が入ります。

個人的な意見ですが、吊戸棚の上は単純に高さが高いですし、埃も貯まる場所になりそうですので、標準のとおり、上部を塞ぐ加工がおすすめです。いつもお世話になっている展示場でも塞ぐ加工でした。

トイレ

1帖のトイレ(標準の壁収納)
宿泊体験棟のトイレ(1帖)

トイレは1帖もしくは横に広さをもたせた1.5帖の広さを選択できます。

オプションの手洗器を壁面に付けたい場合には1.5帖タイプのトイレが必要になります。小さな手洗い器であれば1帖でもつけられるようです。

床暖房は便器の下にまでは施工されませんが、手前の半分まで施工されます。

収納や手すり、タオルリングの有無などの場所が載っていますので注意して見てください。

また、収納を壁に埋め込むことも可能な場合があるため、スッキリと見せたい場合には良い選択かもしれません。ただ、手すりの棚がなくなるため、我が家では収納埋め込みはしませんでした。

浴室

1坪の浴室図面(i-cube版)
アイスマートのお風呂(1.25坪)宿泊体験棟

浴室もトイレと同様に、1坪タイプ、1.25坪タイプの2つのサイズから選択する事ができます。

図面では、座る場所からみて、浴槽はどちらにあるのかなどがわかります。今までのライフスタイルなどから利便性を考えておいてください。

また、オプションで2箇所に手すりをつけることがが可能です。(4000円/本 でした。)

浴槽の窓も設置が可能です。北海道ではペアガラス(2重)のブラインドガラスは選択できず、3枚ガラスの窓から選ぶ必要があります。我が家では窓自体採用しませんでした。

洗面所

グレイスドレッサー
WEB展示場のグレイスドレッサー(同型)

洗面所は洗面化粧台のボウルの高さが指定されています。

我が家では最初、H=800でしたが、ある理由で高さを上げました。H=850になっています。

製品の型番も記載がありますので、自分が希望する洗面所が選択されているかを確認してください。

我が家はアイスマートですが、グランセゾンのグレイスカップボードを選択しています。

脱衣所

脱衣所ではホスクリーンなどの室内干しに必要な物品もつけられている方もいるかも知れませんね。

また、脱衣所には配電盤が設置されている事も多いかと思います。

自宅の場合、洗濯機用のコンセントや水道管なども配置されますので使いやすいような位置へずらしました。

天井

天井に関してはあまり意識しないかもしれませんが、以下のような構造物があり、それぞれ制約はあるものの位置の変更が可能です。

ナノイー
ナノイー
出典:パナソニック公式ページ

panasonicの製品で生活臭を脱臭するナノイー発生機が天井に付きます。比較的自由に移動させることが出来ます。

我が家では3個までサービスされました。

我が家の設置場所は、キッチン、玄関、ウォークインクローゼットです。ダイニングにも設置されていましたが、効果を考えると密閉された空間に移動させたほうが良いと思い、ウォークインクローゼットに移動しています。

給気口(SA: Supply Air)
天井のSA図面(サプライエアー)
(空気吹出口)
床のSA図面
天井のSA実物写真
床のSA実物写真

SAは、ロスガードを通ってフィルター濾過と熱交換を受けた外気が、室内に吸気される場所です。

SA1から始まり、我が家はSA7まであります。人が通る場所、2階の場合は家具で隠れない場所に設置されます。

計画換気のため、 設置場所は設計士さんに任せたほうが良いと思いますが、人が長く留まる可能性がある場所の直上には設置しないほうが良いでしょう。例えば書斎の椅子の予定場所の直上、ダイニングテーブル座席の直上などです。営業さんの話では、季節により寒さを感じる可能性があるとのことでした。

排気口(RA: Return Air)
RA図面
RA実物写真

上記SAとは逆に、室内の空気を吸引しロスガードに送るための排気口です。

こちらも計画換気の一部のため、場所は設計士さん任せが良いと思います。

火災報知器
火災報知器(電気図面)
火災報知器

こちらは電気図面に出てきますが、設置場所に制限があります。

具体的には上記ナノイー、SA、RAそして壁との距離を一定距離離さなくてはいけない、という法律上の制限ががあるため、全て自由に配置を行うことは出来ません。

天井点検口(S天井点検口)
天井点検口
S天井点検口(小さめ)

天井点検口は2階の屋根、バルコニーの下の階に付きます。バルコニーや屋根の下に必ず1つは付きますので、目立つかもしれないため移動させたいという人は設計士さんに聞いてみてください。

天井点検口を移動する際、屋根勾配の向きによっては移動できない場合もありますので設計士さんに聞いてみてください。

なお、クローゼット内に設置することは出来ません。我が家はトイレ内にS天井点検口を移しました。

床には床暖房のエリア、区画分けが記載されています。

また、フローリングの貼り方向も明示されています。ちなみに、1階の床材の方向は「階段に垂直」となるように決まっています。

2階の床材の方向は自由に決められるようです。

なお、床材の方向は空間の広さをどう感じるか、影響してきますのでうまく使ってくださいね。

左と下が外壁

図面上での壁は黒い太線として記載されています。

外壁側は分厚く、屋内の壁は薄く描かれています。

電気図面ではより正確な壁の暑さが表現されています。

同じ場所の電気図面

階段

オープンステア
ボックスステア

一条工務店で選べる階段は2種類あり、

  • オープン階段(ステア)
  • ボックス階段

です。それぞれの利点としては、

  • オープン階段は開放感があり、吹き抜けなどの場所を有効活用しやすい。
  • ボックス階段は階段下収納が小さなスペースとして使える、足を踏み外して転落しても、途中で止まる可能性がある

など一長一短があります。

ちなみに我が家では安全性とオープン階段への恐怖心から、ボックス階段を選択しました。階段途中で足を踏み外してしまったとしても、途中で止まる可能性の高いボックス階段は、高齢になった際にも安心だと考えたからです。

収納

アイスマートではシステムクローゼットを始め、グランセゾン用のSGCシリーズクローゼットを選択することが可能になっています。

クローゼット

SGCシリーズ収納

アイスマートはSQCシリーズが標準ですが、グランセゾン用のSGCシリーズも選択でき、様々なシステムクローゼットの中から選択することができるようになっています。

SGCシリーズですが、グランセゾンのGCシリーズと比較して上段の棚がなかったりします。これは、アイスマートとの天井高の違いによるもので、仕方がありません。

アイスマート1階の天井高を260cmにすることでGCシリーズが導入できるのかもしれませんが、ソレはわかりません。担当の営業さんに確認されてくださいね。

ちなみに我が家ではSGCシリーズを取り入れています。

なお、SQCとSGCシリーズの混在は出来ず、どちらか一方のシステムクローゼットの中から選択する必要があります。

押入れ

押入れA

押し入れは一般的な押し入れから、クローゼットみたいな押し入れもあります。

扉は引き戸、もしくは観音開きの開き戸の2つから選択することが出来ます。

本当はクローゼットタイプの折戸が良かったのですが、選択した押し入れは幅180cm、奥行き90cmのタイプでしたのでは付きませんでした。(幅90cmの押し入れには2つまで折戸が標準です。)

床暖房

マスの内側に小さな濃いめの点線が床暖房部分

図面では床暖房の施工される範囲が点線で囲まれています。また、区画分けの記号もありますので必要に応じて営業さんや設計士さんと相談の上、区画分けについても考えてみてください。

なお、床の上に果物などを置いておくと、温められて傷んでしまう可能性が高くなります。その際には床暖房が施工されていない床下点検口の部分や、ボックス階段の階段下収納を利用すると良いでしょう。

我が家はキッチンのゴミ箱置きスペースとして床下点検口を移動しました。

ゴミ箱を床暖房で暖める必要はないですもんね。もちろん、床暖房を計画的に抜くことも可能ですので、設計段階で相談されてください。

まとめ

長くなってしまいましたが、一条工務店の間取り(CAD)図面に関して説明をしてきました。

本記事に記載している図面の記号などは、あくまでも2021年6月現在の情報であり、私が個人的に理解しているものですので、最新の情報は担当の営業さんや設計士さんに聞いてください

また、私が採用していないオプションや仕様など、本記事に載っていないものももちろんありますし、情報が古くなっているものもあるかもしれません。そこはご了承ください。

ぜひともその内容を教えていただけたらと思います。確認して本記事に追加していきたいと思います。

あなたの実際の図面の疑問は、少しでも解消されましたでしょうか。

間取りや設備に関してはあなたがしっかりと納得できるまでじっくりと時間をかけて考えていくことをおすすめします。

その中で出てきた疑問点を必ず担当されている営業さんもしくは設計士さんに直接質問してくださいね。色々と教えてくれますので、一条工務店について少し賢くなれるのではないでしょうか。

この記事があなたの家造りのほんの少しでも参考になれば幸いです

間取り(CAD)図面を理解しよう

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